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2014年06月12日 (木) 20:54 | 編集

 年金の繰り下げ支給はとくか損か?

 現在の年金は、65歳から支給が原則。

 60歳から年金をもらうと年金額が減る。

 66歳から年金支給なら段階的に年金の額は増える。

 まあ、ここまでは皆さんよく知っている。

 気になるのは、何歳からもらったら一番得になるか?といったところ。

 雑誌やTVでは、「年金は男性は66歳、女性は70歳でもらい始めるのが有利」と言われていたりする。

 

 でも実は、年金は60歳からもらったほうが得になるかもしれない。

 

今の年金受給額は景気のいいときの水準だって知ってた?

 本来、公的年金は、物価によって年金額がスライドする。

 けど、実は2011年まで、まったく物価にスライドせず、景気のいいときの水準のまま、年金が支払われていた。

 2011年時点で、2.5%実態より多く支払われていたのだ。

 

 2012年度から、この年金と物価の差を年金を引き下げることで、解消しようとしている。

 2012年の年金は0.9%引き下げられ、そして、2014年には、0.7%ひきさげられた。

 それでも、まだ、0.5%は今の実際の物価より年金の額はおおいのだ。

 

本とは毎年+0.9%以上年金は下げられているはずなのだが

  先の物価スライドによる実際の年金と物価の落差はいずれ、解消されていくだろうけど。

 もっと大きな問題は、マクロスライドというものが据え置かれているということ。

 要は、年金をもらう人が増え、年金を払う人が減っている。

 それを支払われる年金を減らすことで調整しましょう。

 というのがマクロスライド。

 

 2005年から年金額の決定項目としてこのマクロスライドも採用されている。

 想定されていた比率としては、毎年約0.9%ずつ年金額が減額されていくはずだった。

 が、実際には、このマクロスライドによる年金減額は1回も行われていない。

 なんだか、ややこしい規定があって、先延ばしにされている。

 このため、厚生労働省の想定を上回るスピードで積立金の取り崩しが進んでいる。

 

60歳から年金をもらったほうがとくかもしれない

 さて、このマクロスライド、年金保険料を支払う人が増えない限り毎年0.9%ずつ積み増しされている。

 この付けは、いずれどこかで払うことになる。

 2005年から換算すると0.9×11年=9.9%。

 

 65歳から支給開始となる基礎年金は、1か月受給を繰上ると0.5%年金給付が減額される。

 60歳から支給を受ければ30%減額される計算になる。

 逆に、1か月受給を繰り伸べると0.7%年金給付は増額となる。

 70歳から年金をもらえば42%増。

 

 とまあ、今のところは、65歳を越えてから年金をもらったほうが得になりそうな感じ。

 で、TVや雑誌でよく言われているのが、冒頭の「年金は男性は66歳、女性は70歳でもらい始めるのが有利」という話。

 

 でも、いつマクロスライドで積み増しされた分の年金の減額が始まるかは政治家以外はわからない。

 いきなり国会で、今までの積み増し分の年金を減額します。

 と言い出すかはわからない。

 ということで、60歳近くの年齢になったら、ニュースに敏感になったほうがいい。

 なんだか、一気に年金が減らされそうなら、60歳から年金をもらえるように手続きしたほうが、結局は得になるかもしれない。

 

 まあ、われわれが年金をもらうときには、70歳支給とか80歳支給って話になってる可能性もあるから、早いうちから年金がもらえる今の世代はラッキーと思っていてください。

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